水曜日, 3月 26, 2008

環境問題と美意識

いよいよ、というかようやく日本でも京都議定書に伴う取組みが本格的に始まるって新聞で読みました。
インテリアに関わる人間としては、例の白熱電球うんぬんには本当にげんなりしています。
というか、エジソンは天国でどう思っているんだろう、、、笑)

この地球上で人間が他の生物とは違って、人間としていられた一つの要因に‘火’を操る事が出来た事だと思います。
火によって身を守り
火によって食習慣が出来上がり
火によって癒される。

我々人間にとって‘火’による外的、内的な影響は計り知れないものでそれは、白熱電球にだっていえる事だって思います。

光源というものを人工的なものと自然のものとで区別すると
太陽光は燃え盛る太陽の光が地球上を照らし出す自然な光。
蛍光灯は蛍光管内部のガスと電気エネルギーが衝突する時の科学的変化による発光で人工的な光。
LEDは発光ダイオードによる、これまた電気エネルギーによる分子レベルの発光で人工的な光。
それに対して白熱電球はフィラメント(炭素)を電気エネルギーで燃やす事によってできる光、
すなわちメラメラ燃え盛る太陽と同じ自然光とも言えるんですね。

蛍光灯やLEDは確かにエネルギー効率もいいんですが
光源としてとらえると単に「光」そのものであって『あかり』とは言えないと思います。
それは、燃え盛る炎から感じる人間が太古の昔から摺り込まれた心理的影響が人工光源には存在していないからなんですね。

今後、そんな光環境をどのように空間やランドスケープなどに取り入れ人々に感動や癒しや潤いのある環境を作っていくか?
我々にとっての大きな課題だと思います。
そもそも、現代の光環境は総じて明るすぎてて夜でも昼間の状態にしようとしすぎていると思います。
個人的には夜は夜らしく、必要な部分(手元、足元)に効果的に自然な光源で照らす方が豊かだと思うんです。

アインシュタインが今、生きていたらこんな情勢をどう表現するんだろう、、、
ガリレオは天国でどんな気持ちなんだろう、、、

あ、それから蛍光灯にはごく微量ながら水銀が入っていて、
それって大丈夫なのかな?なんて思います、、、

ハイブリッドカーが地球にやさしいって、様々な媒体を通じて消費者に訴求していますが僕はあれはまちがいで、「いままでよりは少しはマシ」にすぎないと思います。
自動車が走る事によって、空気が浄化されるとか、水しか出ませんとかなら、たしかに地球に優しいと言えますが、現状のレベルではまだまだほど遠いですね。
個人消費を促すツールとして環境問題をイメージさせるのは、本当にいかがなものかと思います。

原子力発電所の核廃棄物の問題などは地球にとっては本当に深刻な事だと思うんですが、
500年くらい地中に眠らせれば大丈夫。なんて本当でしょうか?

自然の恵みによって我々人間は生きながらえ、文化を持ち、豊かになってきたはずなのにあまりにも、その源に対しての敬意というか思いやりが無かったんだなぁーって思います。
地球や自然なものに対して思いやりと感謝をもって物作りに取り組みたいって思います。

にほんブログ村 デザインブログへ
↑よろしければコイツもポチッとよろしくです。

0 件のコメント: