日曜日, 1月 27, 2008

美しいと思えるもの。

僕が職業としているデザインっていう職能は、
デザインという言葉が生まれる以前は、
応用芸術とか商業美術なんて言われていたらしい。

だから、やっぱりデザインって美術とか芸術とは共通点というか
生まれる過程ってよく似ているんですね。

美しいって思えるものって、色あせない何かが必ず宿っているって
最近、思っています。
店舗デザインっていうフィールドだけにいると、
商業性、時代性ばかりに気をとられ、
「あの店のあんなところにこんな事してる」
とか
「よし、じゃ次はあの素材をこんなふうに使ってやろう」
とか、なんだか競争してるかのように
サプライズってのを追いかけてばかりいるように感じます。

「所詮、デザインなんて使い捨てでしょ」
なんて空気をそこここで感じてしまう場面に出くわします。
そんな中では、
作り上げたばかりの状況では何も言えません。
でも、
時間が必ず物語ってくれるって思います。

■トークイベントの告知がUPされています
2/22 名古屋栄のアップルストアでのイベント告知がUPされています。
日本商環境設計家協会中部支部:web.mac.com/joshua4_/
アップルストア名古屋:http://www.apple.com/jp/retail/nagoyasakae/week/20080127.html
入場無料です!興味のある方は是非、おこしください!

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水曜日, 1月 23, 2008

ブルーモーメント

人間の感覚的情報収集能力って、かなりの割合で(80%と聞いています)視覚に頼っています。
僕たちの職能のなかで、造形表現、色彩表現の両方に密接に関係してて、
心理的にも作用しているのが光ですよね。

最近、日の出の時間がけっこう遅いので(6時半すぎあたりかな)ブルーモーメントな瞬間に出くわしたりしませんか?
日の出時刻のほんの少し前、15分くらいの間ですが
夜から朝に切り替わるほんの一瞬、ハッっとするくらい町中がブルーに染まります。

そして、だんだんぼんやりしてる形や色が実体化してくるんです。
ボーッとそんな風景を眺めていると自然に自分のアタマのスイッチも切り替わりますよっ!

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月曜日, 1月 14, 2008

KY,空気が読めるとか読めないとか。

普段、街なかで気になる事。
・音楽聞きながら、メールしながら歩いていたり、自転車乗ってる人たち。
・子供連れや老人が立っているのに、居眠りをきめこむサラリーマン。
こんな事書くと、僕も愚痴っぽいオッサンになったのかなぁー
なんて思いもしますが、こんな事から日本人の品格とか美意識などを考えてしまいます。

地球上の環境問題に対して、日本は技術力で貢献します。
って何かに書いてありましたが、
じゃ、ここ日本のどこでそんな対応が出来ているんだろう?
僕が無知なだけなのかな?

北欧じゃ火力発電の余熱で町中がセントラルヒーティングになってたり、
イギリスじゃ各家庭に白熱電球の替わりのLEDを無償で配ってたり、、、

割り箸がモッタイナイ!なんてよく聞きますが、
原料になっている間伐材は余りまくってるし、
割り箸を生産されている工場は潰れていっているし、
使用済みの割り箸って、けっこうな率で再生紙としてリサイクルされてたり、、、
それこそペットボトルのリサイクル率より高かったりして、、、

駅の構内など公共の場所での広告も雑多だなって思いますが、
やたらと注意書きなど行為を規制する文章が気になるんですね。

マナーっていうか、他人に対する配慮みたいなものって、
なくなっちゃったのかな?

人やモノに対して、
尊敬したり、いたわったり、感謝したり、、、
そんなキモチがデザインにはなくてはなりませんよねっ

ヨーロッパではデザイナーという職能が
政治家や哲学者や宗教者と同様に格付けされていると聞きます。
何もない所から新しい何かを創造する事って、実は最初は
何の後ろ盾もなく、社会的保証もあまりない事にもかかわらず、
品格のある立場として認められていると聞きます。

少なくとも、デザイナーとしての立ち振る舞いはもちろん、
人間としての品格ってものを意識していけば、
地球上の環境問題ももう少しいい方向に進んだりして、、、

■2/22にトークショーがあります!
名古屋のアップルストアのご協力で、
若手空間デザイナーとデザインを学ぶ学生のトークセッションがあり、
僕もパネリストとして出演します!
都合のつく方は是非、いらしてください!


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日曜日, 1月 06, 2008

用と美意識

昨年の暮れもギリギリに、なんとか会社の決算処理も終わり、
2008年を迎え、5日頃から動き出しています。
ここのところ、毎年、展望というか取組みをまずは考えるところからスタートしています。

タイトルにある‘用’というのは、
モノやコトをデザインしていく上での条件のようなもの。
用途とか機能とか。

造形を極力、シンプルにして
その機能や用途を浮かび上がらせる。
なんてことは、当たり前のようにやっているつもりですが、
機能美とか構造美ってのは
ただシンプルに‘用’のみを追い求める事じゃないって事を
改めて考えています。

あのパリのエッフェル塔の美しさは、
単純に構造のみを突き詰めていく過程において
必ず「美意識」があったのではないか?

よく、機能美なんていわれているプロダクトなどは
やはり美意識を持った上で、機能を追求するのではないか?

文化的だとか豊かさって、
ハッとしたり、ドキッとしたりする事って
けして金をかけて作り込む事じゃなく、
時間をかける事でもなく、
美意識を持って取り組む事なんじゃないかな。

全てのモノやコトにはデザインが介在しているって考えると
カタチにしていくなかでそれぞれに美学がなければ魅力が薄れ、
輝かないんじゃないかなって思います。
美術や芸術とは違う美学。
自身の美意識を今年もさらに磨いていき、
追求していきたいって思います。

ただただ単純に、
「あ、きれいだ」って思える事に
今年はどれだけ、めぐりあえるかな?

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