木曜日, 1月 11, 2007

賞味期限。(リターンズ)

以前、書いていた日記の中からですが、自分的にもいっかい考えたいと思ったんでリターンズです。

●デザインの賞味期限ってみなさんどう考えます?
 自分的にはそんなもの存在しちゃいかんと思うんですよ。

例えば、あるイベントポスターとかって、開催前やら期間中はとても重宝されますよね、
でも終わってしまうと忘れ去られてしまうような気がするんです。
確かにその紙媒体の中の情報は時間的な軸のなかでは「消費」されてしまうものだと思うんですが、例えばそのグラフィックの印象とか全体感とかはボヤっとイメージとして残っていくものであるべきだと思うんです。また、アートディレクションしていく立場の人間は、少なくともそんな想いでいると思うんですね、
そんな意味で賞味期限はないと思います。

携帯電話の最新機種のどれもが以前よりデザイン的に優れているかというと、けしてそういうわけじゃなく機能的によくなったって事ですよね。機能的にも最新でデザイン的にも毎回毎回すばらしいものを輩出していくには世の中、あまりにも流れが速すぎないか?なんて思ったりもします。

できるだけ「フツウ」でいこうって心がけています。
時代のムードや流れを変える訳じゃなく、いかにフィットさせるか?ってのがデザインの役割なんじゃないのかなって思います。
違和感がなく、フツウで、でも知ってしまったら、体験してしまったら忘れられないモノやデキゴト。

デザインってそんな意味では受け身であるべきかもしれない。
ムードが変わればフィットするデザインも変わる。それでいいんじゃないかな?だからデザインって難しくもあるとは思いますが、、、

●「トクベツ」じゃなく「フツウ」
 非日常的なデキゴトはたいていどんな体験でも記憶に残るものだと思いますが、なんていうか日常的なデキゴトをいかにフツウに快適にとか楽しくって考えていきたいなぁー

通勤途中にいつも座っているあの電車のあの席に今日も座れた。
とか、
帰宅して冷蔵庫を開けるといつものビールがしっかり冷えている。
とか、
そんなイメージのデザインってすごいと思いませんか?
そんなコトに取り組み続けていきたいと思います。
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